腰痛のため上向きに寝れないのが当たり前と思っていた
症状
5年前に出産してから腰痛を感じ始めケアの必要性をわかっていながらもなかなか時間がとれなかった。来院日の2日前に寝返りするだけでも腰の痛みを感じて、これはいけないと思いインターネットを見て来院された。
ベッドに仰向けで寝てもらうと「このまま寝ているといつも腰が痛くなり横向きになります」と言っていた。この痛みは出産してから続いており施術をするまで当たり前と思うほどでした。次に横向きで寝てもらうように指示すると「よいしょ」と声をかけ身体を動かしていた。それくらい重い腰痛が伺える。寝れていないせいか食欲もないので併せてお願いしたいとのことでした。
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来院者
女性
30 代
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期間
2018年7月 ~ 2018年8月
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頻度
週1回程度
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通院回数
4回
施術と経過
“産後からと言うフレーズをキーワードに股関節周りを触診すると股関節屈筋群に緊張が見られた。両側の足指にあるツボに鍼をすると仰向けで寝ていることが可能になった。次に臀部の緊張をとるためにふくらはぎのツボ2穴を使った。ベッドからの起き上がりや寝返り動作がスムーズになったので一回目の施術を終えた。
二診目、「自然体で過ごすことが出来ているが今日は生理日なのでちょっと気分が悪い」と言うことでした。下腹部に緊張・冷えが見られたので足のツボを加えた。施術後顔色も良くなり、冷えていた下腹部も温かくなっていた。
三診目、「食欲、眠り、腰痛良くなり肩こりを感じるとのことだった。」腹診すると季肋部と下腹部に緊張が見られたので手の甲にあるツボと足のツボで緩めた。
四診目、「すっかり元気になりました」と言っていた。そのため再発予防の施術を行い終了しました。
使用したツボ
まとめ
本症例は産後の腰の痛みが眠りや胃腸機能に影響を及ぼしていました。股関節周りにアプローチすることで自然と骨盤が調整され、痛みを感じづらい身体を実感したものと思われます。症状に捉われず患者さんの発した言葉に注視した結果が早期改善に繋がりました。産後の腰痛と上向きで寝れないことは痛くて当たり前と思っていた患者さんが自然体に過ごせるようになり大変喜ばれました。
担当スタッフ
洲崎 和広