NEW体位変換で起こる回転性眩暈と頸部の可動域制限
症状
60代男性。1週間前から睡眠不足が重なり、左頸部のコリと動作時の痛みが出現した。頭の位置を変えるとグルグルと回るような眩暈が生じ、特に仰向けや側臥位をとると症状が顕著であった。頸部は伸展・側屈動作で最も制限がかかり、寝返りの際にも眩暈を感じるため、常に寝不足状態が続いていた。集中力の低下も認められ、日常生活に支障をきたしていた。整形外科および脳神経外科を受診したが、いずれも異常は認められなかった。慢性的なストレスによる睡眠不足が症状の背景にあると考えられた。
-
来院者
男性
60 代
-
期間
2026年1月 ~ 2026年1月
-
頻度
ほぼ毎日
-
通院回数
6回
施術と経過
初診時の触診では、左後頸部の緊張が強く、左頸部の伸展・回旋制限が顕著であった。仰向けや側臥位をとると眩暈が出現することを確認した。後頸部の緊張に関連した臀部や腰部のツボに鍼をした。初回施術後、眩暈は大幅に軽減した。その後、頸部の動きを改善することを目的に、毎日のように計5回の施術を行った。2回目終了時には後頸部の怠さのみとなり、3回目終了時には寝返り時に軽度感じる程度まで改善した。4回目終了時にはほとんど症状がなくなり、5回目の施術後には完全に症状が消失した。施術期間中、症状の再燃や新たな症状の出現は認められなかった。
使用したツボ
まとめ
慢性的な睡眠不足とストレスを背景に、左頸部のコリと動作時の痛み、体位変換時の回転性眩暈を訴えた60代男性の症例である。医療機関での検査では異常が認められなかったが、触診により左後頸部の顕著な緊張と頸部可動域制限が確認された。後頸部の緊張に関連する臀部や腰部のツボへの鍼施術により、初回から眩暈の大幅な軽減が得られた。その後、頸部の可動性改善を目的とした施術を継続し、5回の施術で症状は完全に消失した。頸部の筋緊張が眩暈の原因となっていた可能性が示唆され、早期の集中的な施術が効果的であった症例といえる。
担当スタッフ
洲崎 和広



















