NEW突発性難聴の症例 低〜中音は改善/高音は変化なし
医師による診断:突発性難聴
症状
2026年2月11日起床時に左耳が聴こえなくなり、めまいで立ち上がることができなかった。医療機関にて入院加療となり、約1週間の入院中に聴力は全く聴こえない状態から一部回復した。退院後も左耳の聴こえづらさ、閉塞感、起き上がりや立ち上がり時に軽くグラッとするめまいが残存したため、鍼灸院に来院した。
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来院者
男性
60 代
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期間
2026年2月 ~ 2026年4月
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頻度
週2~3回
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通院回数
21回以上
施術と経過
聴力回復および閉塞感・めまいの改善を目的に鍼施術を行った。初回以降は首肩周りの筋緊張の緩和を目的として施術を行った。
初期(1〜5回目)
低〜中音域の聴力は比較的早期に改善がみられた。一方で高音域の変化はみられなかった。
中期(6〜12回目)
低〜中音域は改善した状態を維持。高音域の改善を目的に施術を継続。閉塞感・めまいは軽減するだけでなく、出現しない日もみられるようになったが、その後再び出現することもあった。
後期(13〜23回目)
一時的に音の響きが出現。その後軽減。高音域は大きな変化がみられないまま推移。閉塞感・めまいは出ない日と出る日を繰り返しながら推移した。
23回目以降に実施された聴力検査にて高音域の変化が確認できなかったため、鍼灸治療を終了することになった。
来院時と比較した最終的な聴力検査の結果は以下の通りであり、低〜中音域では改善がみられたが高音域の変化は限定的であった。
500Hz:45dB → 10dB
1000Hz:30dB → 20dB
2000Hz:30dB → 20dB
4000Hz:75dB → 65dB
8000Hz:75dB → 55dB
使用したツボ
まとめ
本症例では、低〜中音域の聴力は比較的早期に改善がみられたが、高音域においては大きな変化はみられなかった。
また、閉塞感およびめまいは軽減する場面や出現しない日もみられたものの、最終的にはいずれも残存した。閉塞感については当初に比べると薄い膜がある程度の感覚まで軽減していた。
施術により一定の変化は認められたが、すべての症状の改善には至らず、特に高音域の聴力については変化が得られなかった。そのため、後日の聴力検査結果を踏まえ、施術は終了とした。
期待される改善に至らなかった点については、今後の課題として捉えている。


















