NEW前屈と靴下着脱で強まる腰の痛み
症状
主訴は腰痛である。2ヶ月ほど前から前屈時に痛みが生じるようになり、腰の張るような感覚があった。痛みの場所はヤコビー線付近で、1週間ほど前からは靴下やズボンを履く動作で痛みが増すようになった。このまま放置すると急激に強い痛みが出るのではないかという不安を訴えていた。入浴で温めると痛みが和らぐ感覚があるとのことであった。日常生活では靴下やズボンを履く際に痛みが生じ、動作に支障をきたしていた。以前は整形外科や接骨院に通院していたが、思うような結果が得られなかったため、今回は医療機関を受診せず来院した。今回の症状に関連するか分からない他の違和感については、特にみられなかった。
-
来院者
男性
40 代
-
期間
2026年9月 ~ 2026年9月
-
頻度
1回通院
-
通院回数
1回
施術と経過
初診時には、立位での痛みの有無と痛みの場所を確認するとともに、立位での前屈、椅子に腰掛けた状態、腰掛けたまま前屈した状態のそれぞれで痛みの有無と場所を確認した。触診では、周囲の筋肉と比較して過剰な緊張がみられる部分が確認された。施術では、腰全体の緊張を緩める目的でおしりのツボに鍼をし、続いて特に緊張の強い部分を探りながら、関連するツボに鍼をした。初回の施術後には腰が軽くなり、痛みが消失したとの変化がみられ、靴下やズボンを履く動作も楽になったとの報告があった。施術は初回のみで終了となり、その後症状についての報告は特になかった。
使用したツボ
症状スコア
機能スコア
まとめ
前屈や靴下・ズボンの着脱時に生じる腰痛に対し、立位や座位など複数の姿勢で痛みの有無を確認したうえで、触診により緊張の強い部分を特定して施術を行ったことが、症状の変化につながった可能性が考えられる。おしりのツボで腰全体の緊張を緩めた後、局所の緊張が強い部分に絞って鍼をした流れは、全体から局所へと段階的に確認していく施術方針の一例といえる。初回の施術で痛みの消失と動作の改善がみられたことは、早期の対応が症状の軽減に関わり得ることを示唆している。今後、同様の訴えに対して経過を追う際の参考になる症例と考えられる。

























