NEW気圧で悪化するめまいと耳鳴りの変化
医師による診断:メニエール病
症状
めまい、耳鳴り、聴力低下、自律神経の乱れ、更年期のような症状、ホットフラッシュなど複数の不定愁訴を主訴として来院した。耳の症状は約1年前から始まり、ここ1週間ほどは不安感や自律神経の乱れを強く感じるようになった。更年期のような症状やホットフラッシュは2〜3年前からみられていたとのことである。耳鳴りと聴力低下は左耳に生じており、気圧の変化、特に台風の際にめまいが出現しやすい。めまいが出ると耳鳴りが増強し、気分的にも落ち込みやすく、最近は楽になる時間がほとんどないという。症状の影響で仕事を休みがちになり、日常生活にも不便を感じていた。医療機関ではメニエール病の疑いと診断され投薬を受けており、聴力低下に対してステロイドを服用中、婦人科ではホルモン剤、不眠に対して睡眠導入剤が処方されている。同時期に不眠や疲労感の持続も訴えていた。
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来院者
女性
30 代
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期間
2026年6月 ~ 2026年7月
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頻度
週2~3回
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通院回数
5回
施術と経過
初診時には全身の緊張が強く、特に首肩周辺の緊張が顕著であった。常に発汗がみられ、落ち着かない様子がうかがえた。腹部の張りも強く、触診を嫌がる反応がみられた。これらの所見を踏まえ、首肩の緊張緩和を目的として手足、背中、臀部のツボに鍼をした。初回施術後、首肩から背中にかけて楽になり、気持ちも落ち着いたとの報告があった。当日はめまいや耳鳴りに変化はみられなかったが、翌日にめまいが治まり、耳鳴りも軽減している気がするとの報告を受けた。その後も複数回の施術を継続し、2回目以降も初回と同様の施術を行った。めまいや耳鳴りが軽減するにつれて気持ちも楽になり、体全体が軽くなる様子がみられた。5回目の施術後に耳鼻科を受診し聴力検査を受けたところ、聴力は正常範囲に戻っており、めまいや耳鳴りもかなり軽減していたとのことである。なお、施術期間中に雨の日にめまいが強く出現したことがあり、その際は通院間隔を詰めて対応した。現在も経過を見ながら1〜2週に1度の頻度で通院を継続している。
使用したツボ
まとめ
全身の緊張、特に首肩の強い緊張や腹部の張りといった所見から、自律神経の乱れが身体全体の症状に関与している可能性がうかがわれた症例であった。首肩の緊張緩和を目的とした施術を継続することで、身体の緊張がゆるむとともに、めまいや耳鳴りといった症状にも変化がみられたことは、臨床的な気づきとして参考になる。気圧の変化に伴う症状の増悪がみられた際には、通院間隔を調整して対応したことも、経過管理の一つの工夫といえる。今後も気圧変化や心身の状態に応じて、施術頻度や内容を柔軟に調整していくことが望ましいと考えられる。























