NEW人混みで悪化する腹痛と不安感への鍼灸施術
医師による診断:不安神経症
症状
中高生の頃から腹部症状はあったが、ここ一カ月で症状が悪化したとのことである。仕事や子どもの関係で学校へ行く際にお腹が痛くなり、ガスが出ている感覚とともに不安感が強くなる。人の目を見ることが難しく、動悸や息苦しさも伴う。人が多い場所は特に苦手で、仕事に行くと症状が悪化し、家にいる時はいくらか楽になるとのことである。心療内科では不安神経症と診断され服薬中であり、胃腸科では過敏性腸症候群の疑いと言われ投薬を受けたが、効果を感じず服用を中止したとのことである。同時期に多汗や自律神経の不調も感じていたとのことである。
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来院者
女性
40 代
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期間
2026年9月 ~ 2926年10月
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頻度
週2~3回
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通院回数
5回
施術と経過
初診時には全身の緊張が強く、特に首から背中、みぞおちから下腹部にかけての緊張が顕著であった。初めての来院で緊張が強く、汗が引かない様子もみられた。臀部と手足にあるツボを用いて施術を行った。初回施術後には呼吸が楽になり、お腹の痛みも軽減し、気持ちが落ち着いた様子であった。複数回の施術を行い、2回目以降も初回同様に全身の緊張緩和と呼吸を整えることを中心に施術を進めた。施術を重ねる中で、人が多い場所では症状が出ることがあったものの、家ではリラックスできるようになり、以前より腹痛や不安感が減ってきたとのことである。5回の施術で一定の変化がみられたため、集中的な施術期間から間隔をあけた継続的な施術へと移行した。日常的に不安を感じやすいことから、施術と併せて呼吸を落ち着かせるストレッチや運動も自身で行ってもらった。
使用したツボ
まとめ
過敏性腸症候群と不安神経症を併せ持つ症例において、全身、特に首から背中、みぞおちから下腹部にかけての緊張を確認し、緊張緩和と呼吸を整えることを中心に施術を行ったことで、腹痛や不安感、呼吸のしづらさに変化がみられた。人が多い環境など特定の状況では症状が出やすい一方、家庭内などリラックスできる環境では症状の軽減が報告されており、環境要因と症状の関連をうかがわせる経過であった。施術のみに頼らず、自身で行う呼吸法やストレッチを取り入れたことも、日常的な不安への対応として有用であったと考えられる。今後も症状の変動を見ながら、継続的な経過観察が望ましいと考えられる。

















