NEW緊張がきっかけで起こる下痢と胃の不調
医師による診断:過敏性腸症候群 機能性ディスペプシア
症状
主訴は、機能性ディスペプシアと下痢症状を伴う過敏性腸症候群の疑いの併発である。約10年前から緊張すると便意が生じて下痢になる状態が続いており、ここ1年ほどは胃の不調を感じることも多くなっていた。下腹部からおへそ周辺にかけて違和感があり、鳩尾は常に緊張している感覚があるという。緊張したり、トイレがない状況を考えるだけで便意が出て下痢になり、食事のことを考えるだけで気持ち悪くなることもあった。仕事中よりも外出時や外食の際に不調を感じやすく、生活場面での影響が大きかった。医療機関では過敏性腸症候群と診断され投薬を受けており、別の病院では機能性ディスペプシアの疑いを指摘されている。また、常に緊張して体に力が入っているような感覚もみられた。
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来院者
男性
30 代
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期間
2026年7月 ~ 2026年8月
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頻度
週2~3回
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通院回数
11回~15回
施術と経過
初診時には、鳩尾から下腹部にかけて緊張が強く、問診中にも何度かトイレに行かないと落ち着かない様子がみられた。施術では、背中と手足のツボを使用した。初回の施術後には、お腹全体が柔らかくなり、胃の不快感が軽減したとの報告があった。その後も施術を継続し、2回目以降は初回と同様の施術に加え、呼吸を整えるツボを取り入れた。施術を重ねる中で、緊張した際の腹痛は残るものの、日常的な胃の不調やお腹の違和感はほとんどみられなくなったとの変化が確認された。大きな変化がみられ、症状が落ち着くまでには10回程度の施術を要した。なお、外食や外出の予定がある際には緊張により胃や腹部の違和感が出ることがあったため、そうした予定がある場合は前日に施術を行うよう対応した。
使用したツボ
まとめ
緊張と消化器症状が結びついている様子がうかがえた症例であり、鳩尾から下腹部にかけての緊張を確認しながら、背中と手足のツボを中心に施術を行ったことが、お腹全体の緩みや胃の不快感の軽減につながった可能性が考えられる。2回目以降に呼吸を整えるツボを加えたことも、経過に伴う変化と関連していた可能性がある。緊張場面を事前に把握し、外出や外食の予定がある際に前日に施術を行うという対応は、症状の出現を見越した工夫として参考になる点である。緊張による腹痛は残存しているため、今後も緊張が強まる場面での経過観察や、無理のない施術間隔の調整が引き続き必要と考えられる。


















