NEW不眠と不安感に胃の不快感を伴う症例
医師による診断:不安障害、睡眠障害
症状
不安障害の疑いと不眠症の疑いを主訴として来院した。睡眠の不調は2年ほど前から続いており、主治医や精神科医による検査でも特に異常は認められず、ストレスによるものと説明されていた。特定のストレス要因は自覚していないが、不安感を覚えると胃の辺りに不快感を感じるようになっていたという。眠りは浅く、朝すっきりと起きられない状態が続き、以前は睡眠導入剤を状況に応じて服用していたが、原因をストレスと言われること自体がストレスとなり、医療機関への通院が途絶えていた。来院時は目の下のクマが目立ち、日中も常に眠気を感じ、仕事に支障をきたすレベルであった。同時期に腰痛や頸肩のこりも訴えていた。
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来院者
女性
40 代
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期間
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頻度
月3回程度
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通院回数
16回~20回
施術と経過
初診時の触診では、上腹部左側に硬結が認められ、背部左側の筋緊張が目立っていた。手足、頭部、骨盤部、背部にあるツボを用いて施術を行った。初回施術後、当日はぐっすりと眠ることができ、良い睡眠状態が1週間ほど継続したと報告があった。2診目には、来院時に目立っていた目の下のクマがいくらか薄くなっていることが確認された。隔週で3回の施術を行った時点でだいぶ回復がみられたため、その後も同じペースで3ヶ月間施術を継続した。2回目以降も同様の方針とし、腹部と背部に加えて頸部の緊張を緩和し、自律神経の安定を図る施術を行った。
使用したツボ
まとめ
不眠と不安感を訴えるケースにおいて、上腹部の硬結や背部左側の筋緊張といった身体面の所見に着目し、腹部・背部・頸部を中心とした施術を行ったことで、初回から睡眠の質に変化がみられた点は、身体の緊張と自律神経の状態が睡眠に関与している可能性を示唆していると考えられる。3ヶ月間継続して施術を行った結果、時折不安感を覚えることや睡眠への影響は残るものの、全体としての経過は概ね良好であった。継続的な施術は一区切りとしたが、必要なときにいつでも来院できる環境があることが、心理的な余裕につながった可能性も考えられる。












