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症例の鍼灸院:リーフ鍼灸院

寝たような寝ないような時間が続く

   

寝たような寝ないような時間が続く

症状

鍼灸の症例「寝たような寝ないような時間が続く」(籠原駅/熊谷市)

60代男性。40代頃よりめまい発作を繰り返し、救急搬送となることも複数回あったとのこと。60代となり仕事量やストレスが軽減したことにつれ、めまい発作は次第に減少していた。
当院受療の1週間ほど前、旅行中にめまいが出現し、現地の耳鼻科を受診。良性発作性頭位めまい症と診断され、服薬治療を受けた。その後入眠困難と中途覚醒の症状が出現し、帰宅後はかかりつけ内科を受診し睡眠導入剤が処方された。服薬後は入眠でき、翌日は体調が良好であった。
当院受療時の主訴はふらつき、不眠であった。お話を伺うと不眠や肩こり、頭重が以前から存在していた。不眠の内容は中途覚醒後に再入眠困難となることであり、眠れない時間が苦痛であった。以前は不眠があってもふらつきはみられず、不眠とふらつきの因果関係は不明である。
初検時には体位変換、特に右側を向いて起き上がる際にめまいが出現していた。背部では肩甲骨内側部付近に緊張がみられた。アテネ不眠尺度は16点であった。また、「今はゴルフをやる気もない」と意欲低下もみられた。

  • 来院者

    男性

    60 代

  • 期間

    2026年1月 ~ 2026年2月

  • 頻度

    週1回程度

  • 通院回数

    5回

施術と経過

本症例では、まず不眠の改善を目標とし、指標として頚肩の筋緊張の状態および上腹部の筋緊張により呼吸状態を評価した。
初回施術では、頭部・手・足の対応部位に鍼を行った。施術後は「スッキリした感じ、楽かも」との感想が得られた。
2回目以降も、頚肩部の緊張および呼吸状態を中心に施術を継続した。めまいに対しては首・背中付近の緊張を目標とし、対応部位へ鍼を行った。不眠に対しては呼吸改善を目的に手足へ施術を加えた。ご本人はセルフケアとして市販の睡眠サプリメントの服用および睡眠導入音楽の活用も開始された。入眠は改善傾向を示し、中途覚醒はあるものの再入眠可能な日が増加した。アテネ不眠尺度は4点まで低下した。
3回目はふらつきが主な問題として挙げられた。アテネ不眠尺度は5点であった。
4回目は久しぶりに仕事に行ったためか、施術前日の睡眠状態が不良であり、アテネ不眠尺度は10点と一時的に上昇した。
5回目の中間評価では、症状は緩解しているとのことであった。ふらつきは多少あるものの慣れているとのことで、身体の状態も楽になっているとの訴えがあった。覚醒までの間隔も延長していた。アテネ不眠尺度は1点となった。
施術は週1回を5回、その後隔週で3回、以降は月1回程度を見込んだが、処方薬などの服薬なくサプリメントなども飲まない状態で5回目時点では症状緩解していた。今回のケースではご本人とご相談のうえ、何か症状の変化や心配なことがあったらすぐにご連絡を頂くとの事で一旦終了とした。

使用したツボ

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まとめ

長年めまい既往を有する方の症例であり、旅行を契機に良性発作性頭位めまい症を発症した。主訴は次第に不眠へと移行した。
当院での初検時には頚肩部の緊張、背部の緊張、呼吸の浅さが認められた。これらが不眠に関与している可能性を考慮し施術を行った。
頭部・背部・手足への刺鍼により頚肩部の緊張緩和と呼吸改善を図った結果、アテネ不眠尺度は16点から1点へと改善した。施術経過中、一時的な変動はあったものの、全体として睡眠の質は向上し、身体的緊張も軽減した。
頚肩部の緊張緩和と呼吸の改善が、不眠症状の改善に寄与した可能性が示唆された症例であったと考える。

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