NEW起床時に動けず出勤に支障をきたす慢性不眠
症状
30代女性。20歳の頃から寝つきにくく、中途覚醒後も寝付けないという不眠の症状に悩まされていた。毎日ではないものの頻度は高く、起床時に動き出すまでに時間がかかり出勤時間に間に合わないことがあるなど、日常生活に支障をきたしていた。これまでマッサージや漢方薬などを一年以上試したが、あまり効果は感じられなかった。また、不眠に関連して肩や首のコリ感を強く感じていた。初診時の触診では、肩首部の筋緊張が目立ち、特に左側が顕著であった。さらに、上腹部の張りと下腹部の冷えが認められた。
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来院者
女性
30 代
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期間
2026年2月 ~ 2026年4月
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頻度
週1回程度
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通院回数
9回
施術と経過
初回施術では、ふくらはぎ、肘と頭部のツボに鍼をし、腰部に灸を施した。施術当日は眠気があり、寝付きも良好であった。2回目以降も同様の方針で施術を継続したが、効果が持続しなかったため、6回目から治療方針を見直した。その後、徐々に効果が現れてきた。5回目までは効果の持続を感じにくかったが、6回目以降は徐々に持続期間が増えている実感があった。9回目の施術時には「寝付きも良い日が多くなり、肩首のこりも以前とは比べ物にならないくらい楽になっている」との報告があった。
使用したツボ
まとめ
本症例は、20歳の頃から続く不眠と肩首のコリに悩む30代女性に対し、鍼灸施術を行った例である。初回から5回目までは同様の施術方針で行ったが、効果の持続が得られなかったため、6回目から方針を見直した。その結果、徐々に症状の改善が認められ、9回目には寝付きの改善と肩首のこりの大幅な軽減が確認された。本症例では、施術方針の柔軟な見直しが症状改善の鍵となった。長期にわたる不眠症状に対しても、適切な施術方針の調整により、日常生活の質の向上が期待できることが示された。




















