症状

８年前から、右耳の後ろに重く締め付けられるような頭痛がある。
痛みは常時あり、特に朝が強く痛む。睡眠不足で増悪する。
病院の検査では異常なし。社会人になり仕事のストレスを感じるようになってから発症したとのこと。
いくつかのマッサージを受けたが一時的な効果しか得られなかっため、知人の紹介で鍼灸を受けてみようと思い来院。

施術と経過

右耳の後ろに痛みがあるため、その周辺を細かく診ると、頭痛の引き金となるコリがいくつか確認できた。
このコリを解消するために手足に鍼をした。
すると直ちに頭痛が半分以下まで軽減。
その後、数回の治療で痛みは消失し、少しの違和感を感じる程度まで改善した。

使用したツボ

ツボのアイコンからツボの詳細が見られます

• 合谷 R
• 養老 R
• 申脈 R
• 中渚 R

まとめ

頭痛周辺のコリが頭痛を引き起こしていた典型例である。
機序は簡単であるが、こうした場合、周辺のコリに直接鍼をすると頭痛が一時的に増悪する場合があるため、慎重に対応しなければならない。
確実で安心な治療をするには、なぜコリが生じたのかに目を向けなければならない。
この症例では、手や足のツボを用いて、コリを解くことができた。

症例を投稿した鍼灸院：はりきゅうルーム カポス