症状

２年前から毎年冬にめまいを発症している。これまではその都度、鍼治療で改善していた。２ヶ月前に再度めまいが発症し、いつも行く鍼灸院で数回施術を受けるも多少の変化を感じる程度であった。毎年くり返し発症することから、根本的な施術をしてくれるところを検索、来院に至る。
症状はここ２ヶ月ずっと会議中や下を向いた時にフワフワするようなめまいを感じる。酷い時は力を抜くと右に倒れてしまいそうになる。

施術と経過

めまいは頚の過緊張と関係性が深い。患者本人も「ここ最近頚が凝っていて気になっていた」とのこと。
頚に触れると後頭部の付け根が硬く、本人の訴えと一致していた。後頭部を緩めるように腰と足のツボに鍼をした。すると、下を向いた時に感じるめまいが軽減した。
３診目、後頭部の硬さは改善したがめまいが残ることから、他にも原因があるのではと考え、他にも調子が悪いところはないか尋ねると「そう言えば、ここ２週間お腹を下し気味」とのこと。
後頭部と合わせて腹部の調子を整えるように鍼をしたところ、その後から下痢が治まり、めまいが出そうな感覚も消失した。
その後２回の施術を行い、症状が出ないこと確認。計５回で終了した。

使用したツボ

ツボのアイコンからツボの詳細が見られます

• 空髎 R
• 水泉 R
• 足三里 R
• T5(2.5) R

まとめ

「下を向くとめまいが出る」と「腹の調子が悪くなった時期にめまいが発症した」という２つの要因が重なっていたケースであった。
動作の改善と、胃腸へアプローチしたことが早期改善につながったと思われる。

症例を投稿した鍼灸院：はりきゅうルーム カポス