NEW「ぼっぼっぼ」と鳴る左耳の耳鳴り
症状
50代男性。主訴は左耳の耳鳴りである。4年前から高音の耳鳴りがあり通院していたが、仕事の都合で1ヶ月通院できなかった。3週間前から耳が詰まった感じがあり、いつもなら耳抜きで改善するが今回は何度行っても取れず、高音の耳鳴りとは別に左耳で不規則に「ぼっぼっぼ」と低い音が鳴り始めた。左腕のしびれが強くあり、めまいが起こったタイミングで耳鳴りも強く感じるようになった。仕事中に高齢者との会話が聞き取りにくい状況であった。1週間前に耳鼻科で聴力検査を受けたところ、前回より聴力が低下していた。医師からはストレスの疑いを指摘され、1ヶ月の休職を勧められ診断書も発行された。同時期にめまいと左腕のしびれも訴えていた。
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来院者
男性
50 代
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期間
2026年4月 ~ 2026年8月
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頻度
週1回程度
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通院回数
11回~15回
施術と経過
めまいと腕のしびれがあるとのことで、丁寧に触診すると顎の周辺と首に筋肉の強い緊張を確認した。脳の異常を疑ってMRIも撮影したが異常は認められなかった。顎周りを緩めるために肩甲骨の内縁にあるツボ、首の過度な緊張を取るために背中と腕のツボを使った。腰にも緊張が波及していたため、足のツボに鍼をした。施術直後の変化は見られなかったが、翌日には耳鳴りが治まった。2回目以降はめまいの改善を図るために首の緊張を緩和するようにした。施術を重ねるごとに、日によって耳鳴りが減ってきたり、めまいと腕のしびれは改善した。14回の施術を行った。
使用したツボ
まとめ
本症例では、耳鳴りに対して顎周辺と首の筋緊張に着目した施術を行った。初回施術の翌日に耳鳴りが治まったことは、顎と首の過度な緊張が症状に関与していた可能性を示唆する。めまいと腕のしびれが改善したことで、耳鳴りも日によって減少する変化がみられた。MRI検査でも異常が認められなかったことから、筋緊張と自律神経系の関与が考えられる。首や顎周辺の緊張を継続的に調整することで、耳鳴りの軽減につながる可能性がある。長期的な経過観察と、ストレス管理を含めた総合的なアプローチが重要である。















