NEW突発性難聴・閉そく感
症状
主訴は右の突発性難聴の疑いである。2カ月前、仕事中に右耳のふさがり感を自覚し、明らかな聞こえにくさを感じたため、その日のうちに耳鼻科を受診した。右耳の閉そく感が持続しており、症状の程度に大きな変動はないとのことであった。耳鼻科では突発性難聴の疑いと診断され、現在も投薬を継続しているが、最初の聴力検査の数値から大きな変化はみられていないとのことであった。日常生活では、さまざまな音が混ざり合う店内などに入ると不快感を覚えるとのことであった。
また、関係するか分からないが、昨年虫歯により左の奥歯を抜歯し、そのままになっているとのことであった。
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来院者
男性
50 代
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期間
2021年6月 ~ 2021年7月
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頻度
週2~3回
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通院回数
9回
施術と経過
初診時には、奥歯のかみ合わせとの関連は不明であるものの、患側となる首から肩、背中にかけて筋緊張が強いことを確認した。手と足にあるツボを用いて施術を行った。初回施術後、筋緊張が強かった部分の張りや圧痛は解消されたが、耳の症状については大きな変化は感じられなかったとのことであった。 2回目以降は、施術直後よりも翌日以降に聞こえ方の変化を実感することが多いとの訴えがあったため、普段の体の使い方や仕事環境を考慮しながら施術を行った。デスクワークでマウス操作が多く、スマホを右手で持つ、右側で食事をするなど、右側に偏った習慣がみられた。施術を重ねる中で、3回目あたりで受けた聴力検査では、それまで大きな変動がなかった数値に、全体で10〜15db程度の変化がみられたとの報告があった。左右差が平均して30dbあったのが8回目の後、再度、検査を受けたら左右差はおよそ10dbとなり、本人も閉そく感がなくなったとの事で施術を終える。
使用したツボ
まとめ
右の突発性難聴の疑いに対し、局所の筋緊張へのアプローチに加え、日常生活での体の使い方の偏りに着目して施術を行った症例である。初回では筋緊張の軽減がみられた一方、聴力に関する変化は施術直後ではなく翌日以降に自覚されることが多く、経過を追いながら生活習慣との関連を考慮した施術方針が有用であった可能性が示唆される。聴力検査では複数回の施術を経て数値の変化が報告されており、継続的な観察の重要性がうかがえる。転居により以降の経過は確認できておらず、今後の推移については引き続き注意が必要と考えられる。













