コンプレッサーが鳴っているような耳鳴り
症状
3週間前から右耳のつまりと耳鳴りがするようになった。
すぐに病院へ行くと、低音型感音性難聴と診断された。
病院からイソバイドシロップ・アデホスコーワ・メチコバールが処方された。
過去(5年前・1年前)に左耳の突発性難聴を患ったことがあり、その時の経験で、鍼灸治療で改善したことからすぐに都内に鍼灸院に通院した。
1週間連続で毎日通院したが変化はなく、暑さで通う事が大変であるため近場で突発性難聴を専門に扱う鍼灸院はないかとネットで探し来院。
-
来院者
男性
40 代
-
期間
2017年8月 ~ 2017年10月
-
頻度
週2~3回
-
通院回数
10回
施術と経過
首を触診すると右側に強い緊張があった。また顎の周囲にも緊張があり、これらが原因の一つと考えた。
1~4診は治療後3割ほど耳の詰まり感が改善する程度であり、耳鳴り自体の音の変化は乏しかった。また朝起きた時にめまい様のふらつきがあり、耳鳴りも大きくなっていることから寝ている間に歯を食いしばる癖がないかと聞いた所、歯ぎしりが酷くてマウスピースを作った事があるとの話を聞く事が出来た。
これらを参考に肩甲骨周囲の緊張を探すと特有のコリを見つける事が出来た。
これを解消するために骨盤にあるツボに鍼をすると翌日の朝からめまい様のふらつきが無くなり、耳鳴りも8割軽減した。
そのまま少しずつ間隔をあけながら10診まで治療して、聴力検査を受けたところ依然と同じ状態にまで改善したので治療を終了した
データ
使用したツボ
まとめ
最初の5診目までは一進一退の状態であったが、就寝時の歯の食いしばりを意識して施術を進めると一気に改善傾向になった。
施術を重ね、状態を把握し、フォーカスを絞るという事が出来るのは鍼灸治療の強みだと考えている。
過去に突発性難聴を2度しているとの事で、また発症したらいつでも対応出来るように心がけておく。