NEW気圧で悪化するこめかみの頭痛
症状
こめかみ付近の頭痛を主訴に来院した。20代の頃から左右のこめかみ付近にズキズキとした痛みが出現しており、普段は頭痛薬で対処していたが、妊娠したため服薬を控え、痛みを我慢している状態であった。気圧の変化に応じて痛みが出やすい傾向とのこと。歯科衛生士という仕事上、ミスが許されない中での頭痛に負担を感じていた。医療機関の受診はしていなかった。妊娠前から日常的に頭がモヤモヤする感覚や背中の痛みがあり、妊娠後は立っている時に腰の痛みが出やすいことも併せて訴えていた。
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来院者
女性
30 歳
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期間
2026年8月 ~ 2026年9月
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頻度
週1回程度
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通院回数
3回
施術と経過
初診時、首・肩・背中を触診したところ筋肉の緊張がみられた。また、手足の末端は他の部位に比べて温かく感じられる一方、お腹や腰部分はかえって冷えているように感じられた。まず手の緊張を緩めるために手のツボに鍼をし、続いて肩の緊張とお腹の温かさを取り戻すために足のツボに鍼をした。さらに腰の緊張を緩めるために足のツボに鍼をし、最後に後頭部の緊張を取るために頭のツボに鍼をした。初回施術後、体がぽかぽかしてきて首や背中が楽になったとの訴えがあり、頭痛は受付を済ませる頃には治まっていた。産休に入るまで週1回のペースで通院を継続し、施術を重ねるごとに、日常化していた頭のモヤモヤや頭痛が施術後5日間程度は出ずに過ごせるようになった。3回目の施術を経て妊娠35週を迎え、産休に入るタイミングで通院を終了した。
使用したツボ
症状スコア
機能スコア
まとめ
長年続いていたこめかみ付近の頭痛に対し、局所ではなく手・足・頭のツボへ鍼をしたところ、施術直後から体の温かさや首・背中の緊張緩和とともに頭痛の軽減がみられた。手足が温かく腹部や腰部が冷えているという所見は、全身の巡りの偏りが症状に関与していた可能性を示唆している。施術を重ねる中で、痛みのない期間が徐々に確保されるようになった点は、継続的な施術が症状の緩和に寄与した可能性を示す一例といえる。妊娠中は服薬に制限がある中で、鍼による対応が一つの選択肢となり得ることを示す症例である。


















