NEW立ち仕事で生じる右臀部から太もも裏の痛み
症状
立ち仕事をされている方です。
以前より腰痛や下肢症状があり、半年ほど前にも整形外科を受診しましたが画像検査では明らかな異常は認められず、リハビリによって一旦症状は軽減していたとのことでした。
しかし約2週間前から再び症状が出現し、ご来院されました。
主な症状は、
〇階段を上る際に右脚へ体重を乗せると、右臀部から太ももの裏にかけて痛みが出て力が入りにくい
〇長時間勤務後など特に疲れている時には、車のアクセル・ブレーキの踏み替えでも痛む
〇立位での方向転換の際に右臀部から大腿後面に痛みが出る
というものでした。
日によっては痛みが強く、このままこの症状が続いたとしたら、いずれ仕事が出来なくなるのではないか、とのご不安もあったようです。
また、左母趾には半年ほど前にガングリオン切除の既往があり、「左足に体重を乗せられていない気がする」とのお話もあったことから、左足をかばう生活が続いていた可能性も考えられました。
初回評価では、右大腿後面の筋緊張に加え、右片脚立位での不安定性を認めました。
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来院者
女性
50 代
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期間
2026年6月 ~ 2026年7月
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頻度
週1回程度
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通院回数
5回
施術と経過
初回は、骨盤・臀部・背部を中心に施術を行いました。
施術直後、ご本人の訴える痛みの変化は大きくありませんでしたが、大腿後面の柔軟性は改善がみられました。
2回目来院時には、
階段昇降
車のアクセル・ブレーキ操作
での痛みは改善していました。
一方、仕事中の方向転換では違和感が残っていました。
動作を再評価すると、しゃがみ動作で股関節前面の可動性低下が目立ち、股関節の動きを改善することを目的とした施術後にはしゃがみ動作が改善しました。
また、初回に認められた片脚立位での左右差は改善していました。
3回目来院時には、階段や股関節のつまり感はほぼ消失しましたが、10時間ほどの立ち仕事後には腰から臀部にかけて重だるさが残存していました。
さらに評価を進めたところ、右足関節背屈可動域の低下がみられました。
4回目は足関節の可動性改善を目的として膝周りへの施術を追加したところ、
しゃがみ動作
足関節背屈可動域
前屈動作
の改善が認められました。
5回目施術後には、
「腰や股関節の嫌な痛みはなくなり、疲れを感じる程度です。」
「右脚も気持ちよく伸ばせるようになりました。」
とのことで、強い症状は落ち着いていると判断し、施術を終了としました。
使用したツボ
まとめ
本症例は、右臀部から大腿後面の痛みを主訴として来院されましたが、動作を繰り返し評価していく中で、股関節だけでなく足関節の可動性や荷重バランスも症状に関与していることが確認できた症例でした。
また、ご本人から「左足に体重を乗せられていない気がする」とのお話もあり、左母趾の既往も踏まえると、左下肢への荷重を避ける代償として右下肢へ負担が集中していた可能性も考えられました。
局所だけではなく、股関節・足関節・骨盤を含めた全身の連動性を改善することで、
階段昇降
方向転換
車の運転
長時間立位
といった日常生活や仕事で負担となっていた動作の改善につながりました。
本症例では、痛みのある部位だけでなく、患者さんが普段の生活で「どのような身体の使い方をされているか」を考えることの重要性を改めて確認することができました。


























