冷えると発作的に起こる太もも裏の激痛
症状
1年前夜間冷え込んだ時期に、左のお尻から下腿部にかけて痺れを感じるようになる。整形外科でレントゲン・MRI検査は異常なしで「ロキソニン」を処方された。
暖かくなるに従って痺れは薄らいできたが、趣味のテニスプレイ中に今度は痛みを感じるようになる。秋頃に入り冷え込んでくると発作のようにズキズキした激痛に変わり、数日続いて少しずつ和らぐ状態が秋に3回起こった。
整形外科に再診したが原因は分からず、痛み止めと「冷えないように気を付けてください」と言われた。
「いつ起こるか分からない太もも裏の激痛が怖い。」友人の紹介で当院を知り、来院。
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来院者
女性
80 代
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期間
2016年12月 ~ 2017年2月
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頻度
月3回程度
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通院回数
6回
施術と経過
普段左太もも裏は違和感程度で動作によって痛みが悪化することもないので、腰・お尻と太もも裏・膝関節の連動性を回復する方針に胃の硬さの改善も試みた。
動きの変化の判断がつきづらいので、腰や手足のツボに鍼をおこなうごとに対象の筋肉に変化が出ているか圧痛の変化を確認しながら初診を終える。
2診目、痛みはなかったため、同様の方針で施術をおこなう。
通院ペースを隔週に空けた4診目、卓球を毎日おこなった寒い日の夜に痛みが出現。
温めるとすぐに緩和した日が2日あった。痛みが出たことよりも、お腹の硬さが緩和したことによって、温めることですぐに痛みが和らいだ状態を良しとする。
2回の施術を加えた1ヶ月間痛み・激痛が起こらなかったので、施術を終了した。
使用したツボ
まとめ
太もも裏の激痛だが局所ではなく腰の緊張、胃を中心とした冷えの改善が必要だと考えた。動きと内臓調整を併用することで、お腹の硬さが緩和し、太もも裏の激痛も起こりにくく起こってもすぐに緩和してくれたと考える。
担当スタッフ
紅露 啓太郎