3ヶ月前から続いているキーンという高音の耳鳴り
症状
3ヶ月前からのキーンという高音の左耳の耳鳴り。聴力は正常。
耳鳴り発症と同時に回転性のめまいも感じたため、病院を受診したところ、ビタミン剤を処方された。その後、めまいは1週間のうちに徐々に消失したが、耳鳴りがなかなか消えない。
発症当時は仕事がとても忙しく、自分の許容範囲を大きく超えており、睡眠も満足にとれていなかった。耳鳴り発症後からは仕事を減らすようにしているが、耳鳴りは変わらず。
仕事の後や就寝前、じっとしている時などに耳鳴りが大きくなる。また、昨年から仕事後の下肢のこわばりを感じており、最近は特に気になることが増えている。肩凝りの自覚もある。
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来院者
女性
40 代
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期間
2020年7月 ~ 2020年7月
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頻度
週2~3回
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通院回数
6回
施術と経過
1診目 耳と関係の深い首の筋肉と顎周辺の状態を確認したところ、強い緊張があったため、手と背部のツボを使って緩めた。また、肩上部の緊張も顕著だったため、臀部のツボに鍼をして緩みが出たことを確認した。
2診目 耳鳴りが気にならない時間が増えてきた。左肩の凝り感も減少したが、その分右の凝り感を目立って感じるようになった。左は前回と同じ方針で施術を行い、右側の肩こりに対してもアプローチした。
3〜5診目 気になる頻度がさらに減っている。仕事終わりに下肢のこわばりを感じることはまだあり、その時に耳鳴りが大きくなることが多い。これまでの方針に加えて、下肢のこわばりを改善させるための施術も行う。
6診目 就寝前に少し気になることがあるが、それ以外は気にならない。肩凝り、下肢のこわばりも改善したため、卒業となった。
使用したツボ
まとめ
本人の自覚があるなしに関わらず、顎周辺の緊張が耳の状態に関与している場合が多い。顎の周辺と肩凝りを解消させることで耳鳴りを感じることが減少していった。また、下肢、特にふくらはぎと首の緊張は関係性が深いため、その緊張が緩んだことも症状の改善に繋がったと考えられる。