「ミー」という耳鳴り・耳詰まり・自分の声が響く
症状
当院への初来院から7ヶ月前、聴力が低下。入院してステロイド治療を行なったが変化が見られなかった。
「低音障害型感音難聴」と診断を受ける。
その1ヶ後、少し聴力が上がった感覚がしたため、さらなる改善を求めて近所の鍼灸院へ。
週1回、合計6回施術を受けた。しかし耳鳴りが強まりかえって悪化した感じがした。
当院に来院。
「ミー」という耳鳴り。特に周りが静かな時にはっきりと聞こえる。自分の声が響く。耳が詰まる。
症状の程度は日によって波がある。1日中全く問題がないという日はない。
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来院者
女性
50 代
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期間
2018年8月 ~ 2018年10月
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頻度
週2~3回
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通院回数
11回~15回
施術と経過
肩甲骨内縁〜肩の上にかけて左右ともにコリが強い。耳への血流を促すためにコリを取り除くツボに鍼をした。初回後から耳鳴りが大きくなる。
3回目頃から耳鳴りが小さい時間帯が増える。ただ日によってまだ波があり、一日中耳鳴りが小さい日はない。
ここまで治療方針は変えず。
13回目以降、施術内容を「のぼせ対策」に絞る。経過は順調。症状が落ち着き出す。耳詰まりがなくなり、耳鳴りも小さくなった。
15回目の後、聴力検査をしたところ聴力回復がみられた。状態が安定していたため16回目で終了とした。
使用したツボ
まとめ
肩甲骨内縁〜肩の上にかけて左右ともにコリが強いが、これは耳への血流を改善させるために取り除く必要があった。
頭部に過剰な熱が溜まると耳へ悪影響を及ぼす。
そのため、のぼせを取り除く鍼だけでなく、のぼせの辛さを自覚したら積極的に冷すように指導した。
2つの狙いの効果が、耳の症状改善に繋がった。