症状

2日前から右の腰が痛くなる。椅子から立ち上がる時に痛みを感じ、歩いている時も徐々に痛くなってくる。昨年の11月（妊娠6か月）の時も左の腰が徐々に痛くなり、我慢をしていたら急激に悪化し、動けないほど痛みが強くなった。「今ある痛みを放置していたら、ぎっくり腰になるのでは…」と不安になり、産婦人科に相談した。そこで紹介され来院。

施術と経過

触診すると右の仙腸関節の付近に緊張が認められた。その緊張を緩めるために背中と足に鍼をした。すると仙腸関節付近の緊張が緩み、痛みが軽減された。2診目も同様の施術を行う。3診目で、右の仙腸関節付近の痛みは消えていた。左の仙腸関節の辺りに軽い痛みを感じるとのこと。左の背中に鍼をしたところ、気になっていたところがなくなり、立ち上がりやしゃがむ動作の際に痛みを感じなくなったため終了とした。

使用したツボ

ツボのアイコンからツボの詳細が見られます

• 四括 LR
• 漏谷 R
• 四枢 L

まとめ

妊娠中はお腹が大きくなるために身体が対応しようとバランスを取ろうとする。対応しきれずに仙腸関節付近に負担がかかり、関連する筋肉が緊張し痛みを招いてしまった。背中や足に鍼をすることでバランスを取り戻し、仙腸関節の負担を軽減させた。

症例を投稿した鍼灸院：養気院