NEW良性発作性頭位めまい症と診断され、鍼治療後1ヶ月の経過を追った一例
医師による診断:良性発作性頭位めまい症
症状
4月10日の起床時、寝返りの際にめまいを発症し嘔吐。同日、病院を受診し良性発作性頭位めまい症と診断される。それ以降もめまいの症状は続いており、来院前日には再び嘔吐を伴う激しいめまいが起きている。
めまいは首の動きや寝返りによって誘発されやすく、発症時は目を開けていられないほどの回転性めまいとなるが、2〜3分で落ち着く。また、随伴症状として両耳の痛みがあり、特に右耳の痛みが強く現れている。
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来院者
女性
30 代
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期間
2026年4月 ~ 2026年5月
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通院回数
5回
施術と経過
胸鎖乳突筋の強い筋緊張を確認し、その緊張を緩める目的で鍼治療を開始した。
4月15日(1回目)
治療中も体位変換の際に軽いめまいが出現した。
4月16日(2回目)
前日の治療後から、寝返りを打ってもめまいがしなくなった。左耳の痛みは消失し、右耳に違和感や痛みが少し残る程度となる。仕事中の首の動きに伴うめまいも消失。ただし、目を動かす時に気持ち悪い感覚が認められた。
4月20日(3回目)
めまいは出現していない。耳の痛みも消失した。一方、目を一点に集中すると気分が悪くなる症状があり、3日前から頭痛が続いている。
4月30日(4回目)
めまいは出現していない。目を一点に集中した際の気分不良も軽減傾向にある。頭痛は前回治療後から消失していたが、前日に一時的な出現を認めた。右耳の痛みは週に1〜2回ほど感じることがある。
5月9日(5回目)
めまいは出現していない。頭痛も消失。飛行機に搭乗した際、右耳の痛みを認めた。また、当日と翌日の仰向け時に違和感(怪しい感じ)があったが、めまいの発症には至っていない。
5月21日(LINEでの経過確認)
前回の来院から期間が空いたため経過を確認。激しい回転性めまいはその後も出現していないが、時々仰向けで休んでいる際に、酔ったような気持ち悪さが出ることがあるとのこと。大きな日常生活の支障はなく良好な状態を維持されているが、今後めまいが再発、または増悪した際は早めに受診するよう促し、経過観察とした。
使用したツボ
まとめ
本症例は、首の動きや寝返り時のめまい、嘔吐、両耳痛に対して、胸鎖乳突筋の緊張緩和を目的として鍼治療を試みた一例である。
施術後は早期にめまいと嘔吐が治まり、約1ヶ月の間はその状態が維持されている。しかし、飛行機搭乗時の耳痛や、仰向け時の微細な違和感など、まだ怪しい側面も残している。一過性の改善にとどめないためにも、再発時の早期受診を促しつつ、引き続き経過を見守りたい








