NEW一ヵ月続いた腰臀部痛で屈めない・歩きづらい
症状

一ヵ月前から徐々に右腰臀部に痛みが出現した。常に痛みを感じているが、特に動作時に症状が強くなる状態である。屈む動作が困難で、靴下を履く際や床から物を拾い上げる動作に著しい制限がみられる。また、立位での下肢伸展時の痛みにより、寝返り動作も困難となっていた。歩行時の推進力も大きく低下しており、日常生活動作全般に支障をきたしていた。医療機関での受診歴はない。
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来院者
女性
30 代
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期間
2025年1月 ~ 2025年1月
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頻度
1回通院
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通院回数
1回
施術と経過
触診所見では臀部全体の緊張が強く、特に仙腸関節部周辺で顕著であった。まず腰部の可動性改善を目的として臀部のツボに鍼をしたところ、痛みが9割程度軽減。さらに、肩甲骨のツボに鍼をすることで症状は完全に消失した。施術後、歩行が楽になり、屈曲動作も不安なく行えるようになった。
使用したツボ
まとめ
仙腸関節炎の疑いを呈した症例である。症例者は一ヵ月間、入浴など温熱による対処を中心に行っていたが改善がみられなかった。仙腸関節炎の場合、温熱療法は一時的な痛みの緩和にはなるものの、炎症自体の改善には繋がりにくい。本症例では、臀部と肩甲骨周辺のツボを用いた施術により、症状の即時的な改善が得られた。これは局所の緊張緩和と共に、上半身との連動性を改善したことで、効果的な症状改善に繋がったと考えられる。
担当スタッフ
洲崎 和広