NEW寝違え後のジムトレーニングで悪化した頚部の疲労感
症状

寝違えた後にジムで体を追い込んだことがきっかけとなり、約1ヶ月前から首肩のこりと疲れが持続している。特に右側に症状が強く出ており、常時的な症状である。頚部の前屈時に可動域制限が認められる。日常生活への大きな支障は見られないものの、頚部の疲労感の改善を希望して来院している。医療機関での診断や治療歴はなく、腕のしびれなどの関連症状も認められない。
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来院者
男性
30 代
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期間
2022年11月 ~ 2022年11月
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頻度
1回通院
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通院回数
1回
施術と経過
初診時の所見として、頚部前屈時の可動域制限が確認された。背中や手のツボに鍼をし、頚部の可動域改善と首肩周囲の緊張緩和を目的とした施術を実施した。施術後、頚部前屈時の可動域制限が改善され、症状の軽減が得られた。約1年後の再来院時に、初回施術以降、症状が良好に経過していたことが確認された。
使用したツボ
まとめ
寝違えとジムでのオーバーワークを契機とした頚部の慢性的な疲労感と可動域制限に対して、背部及び手部への鍼施術が有効であった。特に頚部の可動域制限に対して即時的な改善効果が得られ、その後の経過も良好であった。本事例では、急性期の適切な施術により、慢性化を防ぎ、長期的な症状改善につながったことが示唆される。施術による介入のタイミングと、症状に応じた適切なツボの選択が、良好な治療効果をもたらした要因として考えられる。