NEW顔面神経麻痺後遺症でコンタクトレンズを装着できない症状
症状
「顔面神経麻痺」の後遺症として、コンタクトレンズの装用困難が主訴であった。発症から1ヶ月が経過し、ステロイド治療や他院での鍼施術により、顔面神経麻痺の主症状は改善傾向にあったものの、軽く目を閉じた際に光が入る症状が残存していた。この症状により、日常生活においてコンタクトレンズの使用が困難な状態が続いていた。また、自覚症状として肩こりがあり、診察所見では肩部から背部にかけての著明な筋緊張が認められた。
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来院者
女性
40 代
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期間
2023年8月 ~ 2023年8月
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頻度
週2~3回
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通院回数
2回
施術と経過
初回施術では、手足のツボに鍼を行い、肩周囲の緊張緩和を目的とした施術を実施した。その結果、目の可動性が向上した。2回目の施術時の問診で、前回の施術後からコンタクトレンズの装用が可能となったとの報告を受ける。そのため、初回と同様のアプローチを継続した。また、目を閉じた際の光の侵入も消失し、肩こりの自覚症状も改善が見られた。2回の施術で症状は寛解し、新たな症状の出現や再燃は認められなかった。
使用したツボ
まとめ
本症例では、「顔面神経麻痺」後遺症に対して、手足のツボへの施術と肩周囲の緊張緩和を組み合わせたアプローチが効果的であった。特に、目の症状と肩こりの関連性に着目した施術により、わずか2回の施術で症状の寛解が得られた。このことから、顔面神経麻痺の後遺症に対しては、局所的なアプローチだけでなく、全身的な筋緊張の評価と施術を組み合わせることが有効である可能性が示唆された。