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症例の鍼灸院:はりきゅうルーム カポス

目が閉じにくく口から水がこぼれる顔面神経麻痺

   

目が閉じにくく口から水がこぼれる顔面神経麻痺

症状

鍼灸の症例「目が閉じにくく口から水がこぼれる顔面神経麻痺」(JR品川駅/東京都品川区)

30代女性。約1ヶ月前から急に右顔面が動かなくなり、医療機関でベル麻痺の疑いと診断された。投薬治療を受けたが、自覚的な変化は得られなかった。主な症状として、右目が動きにくく閉じることが困難であり、目の乾燥を防ぐために就寝時にシールを貼る必要があった。また、水や食べ物が口からこぼれ、頬を膨らませたり眉を上げたりする動作ができない状態であった。これらの症状は常に存在し、食事や会話など日常生活のさまざまな場面で支障をきたしていた。さらに、耳周りのこりや軽度の痛みも伴っていた。

  • 来院者

    女性

    30 代

  • 期間

    2025年4月 ~ 2025年5月

  • 頻度

    週2~3回

  • 通院回数

    10回

施術と経過

初診時の触診では、右側の首から背中にかけて著明な緊張が認められた。顔面神経麻痺と関連が深い背中の緊張にアプローチする目的で、手や足のツボに鍼施術を行った。初回施術後、目が閉じやすくなる変化が見られたが、口の動きに変化はなかった。2回目以降も同様の方針で施術を継続した。初回施術後、職場や家族から目の動きが改善していると指摘され、3回目の施術時点では就寝時のシールが不要となり、口に含んだ水ももれにくくなった。5回目では軽く瞑った際に完全に目が閉じられるようになり、10回目の施術後には多量の水を口に含んでもこぼれなくなった。また、第三者から見ても顔の動きに違和感がなくなるまで改善した。なお、施術後や施術中に顔の動きが変化することが多く見られた。

使用したツボ

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ツボ名称下に表示されるスコアメーターについて

まとめ

本症例は、ベル麻痺の疑いにより右顔面の運動障害を呈した30代女性に対し、背中の緊張緩和を目的とした手足のツボへの鍼施術を10回実施した。初回施術から目の閉眼機能の改善が認められ、継続的な施術により段階的に症状が改善した。3回目で就寝時の目の保護が不要となり、5回目で完全な閉眼が可能となった。10回の施術後には、水分摂取時の口からの漏れもなくなり、顔面の動きも正常に近い状態まで回復した。施術中や施術直後に顔面の動きが変化する反応が多く見られたことから、鍼施術が顔面神経の機能回復に有効であったと考えられる。投薬治療で改善が見られなかった症例に対し、鍼施術が有効な選択肢となり得ることが示唆された。

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