NEW転倒で手をつき手首中心が痛む
症状
手首の痛みを主訴に来院した。前日、入浴中に転倒しそうになった際に手をついたことがきっかけで発症した。他の部位に異常はなかったが、手をつくと手首の中心と小指側に痛みが出現した。何もしていない時は痛みが治まるが、手をついて体重をかけると痛みが増すという特徴があった。農作業の仕事で手を使う場面や、朝布団から起き上がる際の動作に支障が出ていた。腫れはなく医療機関は受診していなかったが、1年以上前から手首を回すとコリコリという音がしており、違和感を覚えていたとのことであった。
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来院者
男性
50 代
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期間
2026年9月 ~ 2026年9月
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頻度
週2~3回
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通院回数
2回
施術と経過
初診時、無理のない範囲で手首を動かしてもらい、痛みが出る部位を確認した。関連する肩甲骨のツボに鍼をしたところ、手首を動かした際の痛みが軽減した。続いて肩のツボに鍼をしたところ、手をついた際の痛みが半分程度になった。1回目の施術はここで終了とした。3日後に2回目の施術を行った際には、痛みも腫れもなく、以前からの違和感のみが残っている状態であった。1回目と同じツボに加え、局所的な硬結部にも鍼をしたところ、動かした際に鳴っていたクリック音は施術直後、小さくなったように感じられた。その後、別の症状で来院した際には、クリック音が再び出ていることが確認された。手首への施術を提案したが、まずは別の症状を優先したいとの意向であったため、経過を見ることとなった。
使用したツボ
症状スコア
機能スコア
まとめ
転倒時に手をついたことをきっかけに生じた手首痛に対し、まず肩甲骨や肩のツボへ鍼をしたところ、動作時の痛みが軽減した。局所ではなく離れた部位への施術で症状が変化した点は、痛みの発生に全身のつながりが関与していた可能性を示唆している。2回目には局所の硬結にも鍼をしたことで、動かした際のクリック音が施術直後は小さくなったように感じられたが、その後の来院時には音が再び確認され、変化が一時的であった可能性も考えられる。急性の痛みと慢性的な違和感とでは、施術による反応の持続性が異なる場合があることを示す症例といえる。

















