NEW育児と家事で悪化した右手首の痛みと左母指球の痙攣
症状
30代女性。右手首の痛みと左母指球の痙攣を主訴に来院した。4年前まで大量調理の仕事をしており、その頃に発症した。一時期は落ち着いていたが、育児と家事で再燃し、1週間前から痛みが強くなった。右手首は子どもを抱っこしたり包丁を持つと痛みが出る。左母指球は家事など一通り作業が終わると痙攣するが、一過性で長く続くことはない。右手を使う度に痛みがあり、育児や家事全般に支障をきたしていた。医療機関は受診していない。併せて慢性的な肩こりもあり、右肩がジンジン痛み、頭痛も訴えていた。
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来院者
女性
30 代
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期間
2026年6月 ~ 2026年8月
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頻度
月3回程度
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通院回数
4回
施術と経過
初診時、アイヒホッフテストを行ったところ右は陽性であった。本人は左も腱鞘炎だと思っていたが陰性であった。肩は両側に緊張がみられた。右肩甲骨外縁と頚椎、胸椎、臀部のツボに鍼をした。初回施術後、右手首の痛みは軽減したが痛みは残った。追加で左足首の痛みも訴えたため、下腿のツボに鍼をした。左足首の痛みと左母指球の痙攣は1回で改善したが、右手首の痛みは残ったため、育児と家事をしても痛みが出ない状態を目標に施術を継続した。施術を重ねるごとに手首の痛みは軽減したが、手を握るとMP関節と上腕の痛みを感じるようになった。3回目の来院時にはほとんど気にならない状態まで回復した。1ヶ月後に腰を痛めて来院された際、たまに手首の痛みを感じることはあるが日常生活には支障がないとの報告があった。
使用したツボ
症状スコア
まとめ
右手首の痛みは腱鞘炎の疑いであり、左母指球の痙攣は使いすぎによる筋疲労と考えられた。初診時のアイヒホッフテストで右のみ陽性であったことから、左は腱鞘炎ではなく筋疲労による症状であったと推測される。肩甲骨周囲と頚胸椎、臀部のツボへの施術により、手首の痛みと肩の緊張が軽減した。施術中に新たに出現したMP関節と上腕の痛みは、手首の負担が軽減したことで他の部位の負担が顕在化したものと考えられるが、継続施術により改善した。育児と家事による負担が大きいため、症状の再燃には注意が必要である。
















