症状

３日前の朝起きたときに首肩付近に強くズキズキとした痛みを感じ、湿布を貼って過ごしてきたが症状は変わらなかった。同僚にこの事を話すと「お風呂へ入り温めた方が良い」と言われたため、その通りにやると余計に痛くなったため連絡をいただいた。振り向き動作や就寝時に痛みで起きてしまうのが気になる。

施術と経過

振り向き動作を行う頸部筋には強い緊張が見られ、頸部を少ししか動かすことが出来なかった。背中を見ると特有のコリが見られたためそこに鍼をすると半分ほど振り向く動作が可能になったことから小指のツボにも鍼を加えた。また、手の甲に鍼をすると頸部の全体的な緊張は取れた。症状が半分程度改善されため１回目の施術を終えた。
２回目、『夜起きることが無くなったので生活が少し楽』とのこと。頸部の動きをみると横に倒す動きに制限がみられた。そのため、足のツボに鍼をすると動きを取り戻し、背中のコリも緩和された。残った背中のコリは臀部のツボを使うことで対応し、その他は前回と同様の施術を行った。
３回目、『上を向いたときに頸部に若干の痛みを感じる、状態は良い』とのこと。
手のツボに鍼をし、動きを取り戻すと首をグルグルと回し『これなら大丈夫』と言う声をいただいたので施術を終了とした。

使用したツボ

ツボのアイコンからツボの詳細が見られます

• T5(2.5) L
• T5(0.5) R
• 後谿 L
• 合谷 L
• 胞肓 L

まとめ

本症例は首の痛みを動きで診ていきました。注意深く痛みが出る動作を観察し、効果的なツボに施術を行うことで症状も治まっていきました。初回の施術で途中覚醒が無くなったことが大きく、睡眠時間を確保できて回復力も高まったことが一番のポイントと思います。

担当スタッフ

洲崎　和広

症例を投稿した鍼灸院：すのさき鍼灸整骨院