NEW便秘とお腹の冷え
医師による診断:救急搬送された際には異常なし、酸化マグネシュウムを処方される
症状
主訴は便秘である。来院の1日前、食事に食物繊維の多い海藻を取り入れた際に食べ過ぎてしまい、その後お腹に激しい痛みが生じ、救急搬送される事態となった。医療機関では異常がみられず、数時間後に帰宅となったが、それ以降便秘の状態が続いている。自覚的な痛みはないものの、触診では臍の周りから下にかけて硬さが認められた。内科では酸化マグネシウムが処方され服用していたが、以前のようなスッキリとした排便感は得られていなかった。日常生活に大きな支障はないものの、本人は以前のような快腸の状態に戻りたいとの思いを持っていた。今回の症状と関係するか分からないが、同時期にふくらはぎがよくつる症状もみられた。
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来院者
女性
60 代
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期間
2026年8月 ~ 2026年9月
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頻度
週1回程度
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通院回数
4回
施術と経過
初診時、仰向けで腹部を触診したところ、周囲の体温と比べてやや冷たい印象があり、臍の周辺には硬結が確認された。軽く押すと痛みを訴えたため、この所見を踏まえて施術を行った。お臍の周辺の緊張を和らげる目的で、足のツボに鍼をした。初回施術後には、お腹が柔らかくなり、温かさを感じる変化がみられた。その後は週1回のペースで施術を継続し、同様のツボに加え、腹臥位がとれるようになった段階で臀部のツボも使用した。施術を重ねる中で、酸化マグネシウムに頼らずに排便できるようになり、計4回の施術で以前の状態まで回復がみられた。あわせて、ふくらはぎがつる症状も見られなくなった。3回目以降の施術は、状態を維持するための予防的な位置づけとして継続した。
使用したツボ
症状スコア
機能スコア
まとめ
今回のケースでは、認識不足による食物繊維の取りすぎをきっかけとした急性の腹痛の後に便秘が持続した経過がみられた。触診によって臍周辺の硬結や体温の低下を確認し、腹部の緊張を緩める方向で施術を行ったことが、排便状況の変化につながった可能性が考えられる。便秘の改善とともにふくらはぎのつりの症状もみられなくなったことから、腹部の冷えや体内の水分量の状態が関係していた可能性も考えられる。腹臥位がとれるようになった段階で臀部のツボを加えるなど、身体の状態に応じて施術内容を調整した点も、経過を追ううえで参考になると思われる。今後、同様の経過をたどる症例を検討する際の一例として役立つと考えられる。


















