NEW動作やPC作業で悪化するふわふわしためまいと首から背中の緊張
症状
60代女性。4年前からめまいが発症し、病院で処方された薬により症状は軽減していた。しかし最近になってめまいが強くなり、同様の薬を服用しても改善が見られなくなった。めまいの性質はふわふわとした浮動性のもので、動作時やPC作業の量が増えると症状が出やすくなる傾向があった。医療機関ではPPPD(持続性知覚性姿勢誘発めまい)の疑いと診断されていた。日常生活では、いつめまいが起こるか分からないため行動に制限があり、仕事においてもPC作業に制限をかけざるを得ず、集中できない状態が続いていた。また、めまいに関連して首から背中にかけての緊張や凝りも認められた。
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来院者
女性
60 代
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期間
2025年11月 ~ 2026年2月
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頻度
週1回程度
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通院回数
11回~15回
施術と経過
初診時の触診では、上を向く動作に制限があり、頚椎上部に緊張が確認された。また、首全体の緊張も触診で確認できた。初回施術では、首の動きに合わせて背中のツボを使用し、その後上部頚椎の反応を見ながら施術を行った。施術後、動きの制限がなくなり、特定の動作で生じていためまいが軽減していることを確認した。2回目以降も同様に、動きと硬さを確認しながら施術を継続した。首の前側の緊張も認められたため、手のツボも使用して対応した。施術を重ねるごとに首の動きの制限と緊張が改善し、それに伴いめまい症状も改善していった。施術期間中に症状の再燃や新たな症状の出現はなく、13回の施術で大幅な改善が得られた。
使用したツボ
症状スコア
まとめ
本症例は、4年前から続くめまいが最近悪化し、薬物療法でも改善が見られなくなった60代女性に対する鍼灸施術である。PPPDの疑いと診断されており、日常生活や仕事に大きな支障をきたしていた。初診時の評価で頚椎上部を中心とした緊張と動作制限を認め、これがめまい症状に関連していると考えられた。背中や手のツボを用いて頚部の緊張を段階的に緩和していく施術を行った結果、首の動きの改善とともにめまい症状も軽減した。13回の施術で大幅な改善が得られ、症状の再燃もなく経過は良好であった。頚部の筋緊張がめまい症状に関与している症例において、鍼灸施術が有効である可能性が示唆された。











