NEW首肩の痛み
症状

約1ヶ月前に寝違えを起こし、整骨院に通っていた。最初の強い痛みは軽減したが、首と頭の付け根にズーンとした鈍痛が常に残っており、首の可動性にも制限があった。特に左に首を回すと、左の首から肩にかけて痛みが生じる状態だった。既往歴に特記すべきことはなく、生活習慣はデスクワーク中心。
-
来院者
女性
40 代
-
期間
2025年6月 ~ 2025年6月
-
頻度
週2~3回
-
通院回数
3回
施術と経過
初診時は背中に強い筋緊張が見られたため、背部を中心に鍼施術を行った。施術直後には首と後頭部の痛みが消失し、「かなりスッキリした」との反応があった。
2回目の来院時には、「治療後はスッキリしていたが、翌朝起きたら症状が戻っていた」との報告があり、背中以外の要因も考慮して臀部や下腿部への刺鍼を追加。
3回目の来院時には「前回の治療後に強い眠気があり、そのまま眠ったら痛みが消えていた」とのことで、症状は出ていなかった。今回は安定を目的に施術を行い、再発予防を図った。
首の動きは全体的にスムーズになり、左回旋時の痛みも感じなくなっていた。ただし、動作の最後のわずかな角度で違和感が残る程度で、日常生活には支障がないレベルまで改善していた。
経過を確認するため、1週間後にこちらからメールで連絡することとし、この日でいったん施術を終了とした。
1週間後に確認メールを送ったところ、
「頭痛も首の痛みもなく、とても快適に過ごせております。痛みがないおかげか疲労感も減って、活動できる時間帯が増えました」
との返答があり、症状が落ち着いた状態で安定していることを確認できた。
使用したツボ
まとめ
寝違えによる急性症状は早期に軽減していたが、その後も首と後頭部に鈍痛が残り、慢性化の兆しがあった。
背部の緊張に対する施術で一時的な改善は見られたものの、翌朝には症状が再発。そこで原因を広く捉え直し、臀部や下腿部を含めた全身へのアプローチを行った。
その後は再発もなく、現段階では症状の消失と生活の快適さが維持されている。
寝違え後の症状が長引くケースでは、局所だけでなく全身の連動や負担のかかり方を見極め、広い視点で施術を組み立てることが、症状の安定につながる可能性があると考えられる。