NEW強烈な右首の痛みと頭痛
症状

右の首の痛みと強烈な頭痛が主訴である。症状はめまいや吐き気を伴い、仕事や日常生活に大きな支障をきたしていた。症状が悪化すると横にならなければ動けない状態であった。病院では頚椎症の疑いと診断され、痛み止めが処方されたが効果を感じられなかった。さらに腰の痛みも併発しており、体のバランスを気にする様子が見られた。症例者は生真面目な性格であり、自律神経の負担が症状に影響している可能性があると考えられた。
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来院者
男性
30 代
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期間
2023年4月 ~ 2024年4月
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頻度
月3回程度
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通院回数
21回以上
施術と経過
初診時の触診では首や肩の可動域が狭く、筋緊張が非常に強い状態であった。施術では首肩周りや腰のツボに鍼を行い、筋緊張の緩和を図った。初回施術後には締め付けられるような感覚が寛解し、開放的な気分になったと報告があった。症状の改善には時間がかかると説明し、週1~2回の施術を継続した。施術を重ねるごとに症状は順調に緩和し、症例者の意識の高さと信頼関係の構築が経過に良い影響を与えた。最終的に25回の施術を要し、症状の出現頻度や回復時間が短くなり、日常生活への支障がほぼなくなった。
使用したツボ
まとめ
右の首の痛みと頭痛に加え、自律神経の負担が絡む症状であったため、改善には時間を要した。施術では首肩周りや腰のツボを中心に鍼を行い、筋緊張の緩和を図った。症例者の意識の高さと施術者との信頼関係が症状の改善に寄与した。運動器系の症状に比べ、中枢神経や自律神経が関与する症状は回復に時間がかかることがあるため、症例者への教育と情報共有が重要である。本症例では、継続的な施術により症状が大幅に改善し、日常生活への支障がほぼ解消された。