NEWくしゃみと鼻水で日常生活に支障をきたす鼻炎
症状
1年前から「アレルギー性鼻炎」の症状が出現し、夏以降に症状が増悪している。「スギ」「ハウスダスト」「猫」へのアレルギー反応があり、くしゃみ、鼻水、目のウルミが主症状である。特に朝方に症状が強く出現し、くしゃみで目が覚めることもある。症状が出現すると日常生活に支障をきたすほどの重症度である。西洋医学的治療として薬物療法を行っており、症状が強い時は服用している。また、全身的な冷えの自覚もある。
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来院者
女性
30 代
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期間
2023年11月 ~ 2023年12月
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頻度
週2~3回
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通院回数
10回
施術と経過
初診時、全身的な緊張が強く、触診時にくすぐったさを強く訴えた。手足のツボに鍼をして全身の緊張緩和を目指した。初回施術後、アレルギー症状に変化は見られなかったが、触診時のくすぐったさは軽減した。2回目の施術で全身の温かさを自覚し、3回目では体調の改善を実感した。5回目で症状改善の兆しが見え、6回目では重症な状態から脱した。8回目で一時的に症状が強くなり、同時に顎の違和感が出現したため、顎へのアプローチを追加したところ、9回目、10回目と症状は徐々に安定していった。
使用したツボ
まとめ
アレルギー症状の改善には時間を要したが、全身の緊張緩和から始め、段階的な改善が得られた症例である。特に顎の違和感が出現した際にそこへアプローチしたことで、症状の安定化が進んだ点が特徴的である。全身状態の改善と局所的なアプローチを組み合わせることで、アレルギー症状の緩和につながることが示唆された。