サックス演奏時に指に力が入らない
症状
主にテナーを吹くサックス奏者。2年ほど前から演奏中に左手の中指から小指が浮くような感じがして力が入りづらい。このために運指が回せない時もある。右手にも同じ症状があるが左手より程度は軽い。また楽器を持っただけで左前腕の伸筋がピクピクする。肩こりがひどい時や疲れがたまっている時は書字などの動作でも起こるが、演奏では常に症状が出る。
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来院者
女性
30 代
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期間
2019年10月 ~ 2019年12月
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頻度
週1回程度
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通院回数
5回
施術と経過
1回目。演奏動作を確認した上で前腕の回内・回外動作を促進するために腕のツボを使った。すると両手とも指が浮く感じが減り、特に右手はほぼ気にならない程度になった。左肩の前側に強い緊張があったのでそれをゆるめるため下腿のツボに鍼をした。またストラップの影響もあって「慢性的に首肩こりがある」とのことから背中のツボに鍼をした。
2~4回目。2回目来院時点で右手の状態は改善したまま持続していた。以降は左前腕と手指の状態を改善することを主眼とし、腕と背中のツボを中心に1回目と同様の施術を繰り返した。
5回目来院時には左手も指が浮く感じが消えていて前腕がピクピクすることもなくなっていた。体全体のコンディションを整える施術をして終了とした。
使用したツボ
まとめ
コリは筋肉が一か所で過緊張したものである。コリが硬くなり過ぎると筋肉が最初から緊張した状態になり、伸びたり縮んだりという本来の機能を果たせなくなる。その結果、力が入りづらいと感じたり動きが悪くなったりする。本例では演奏姿勢やストラップの影響を考慮しつつ筋肉の状態を確認し、全体の張力バランスを回復するようツボを選び施術した。