NEW山登りで悪化する下腿後面から外側の痛み
症状
ふくらはぎや膝裏の痛みを主訴として来院した。4か月前、雪山登山時に違和感が出現し、時間が経過しても変化がみられなかった。整骨院で患部へのアプローチを受けると痛みが増強したとのことである。場所は右下腿中央から外側にかけてで、鋭い痛みを感じる。立ち上がりや歩行時に痛みが強くなり、正座ができない状態であった。歩行や立ち上がりで日常生活に支障があり、定期的に行っていた登山ができなくなっていた。整形外科や整骨院を受診したが、大きな変化はみられなかったとのことである。同時期に左膝外側にも痛みがみられた。
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来院者
女性
50 代
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期間
2026年4月 ~ 2026年8月
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頻度
週1回程度
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通院回数
11回~15回
施術と経過
初診時、歩行時、特に階段昇降時に痛みがあることを確認した。下腿や臀部周りの緊張が強く、股関節の動きの制限もみられた。臀部や腰部のツボを用いて下腿の緊張を緩め、足背のツボを使い股関節の動きの改善を図った。初回施術後は当日は良好であったが、翌日には症状が戻った。その後も施術を継続したが、4回目までは大きな変化が乏しかった。5回目に腰部と首のツボを用いたところ、そこから改善の兆しがみられた。以降は痛みの場所が変化したり、運動や登山を試みると痛みが戻ることもあったが、10回目頃から状態が安定し、正座も少しできるようになった。13回目には問題なく登山ができたとの報告があった。施術は週1回程度の頻度で継続して行った。
使用したツボ
まとめ
今回のケースでは、下腿や臀部周辺の緊張、股関節の可動性低下が痛みの背景に関与していた可能性が考えられる。初期は局所への施術だけでは変化が乏しかったが、腰部や首のツボを取り入れたことで改善の兆しが得られた点は、症状の背景に離れた部位からの影響が関わっていた可能性を示唆する。痛みの場所が変動しながら段階的に安定していった経過は、慢性的な痛みへの施術における一つの臨床的な気づきとなる。今後、運動負荷時の再燃には注意しながら経過を観察することが望ましいと考えられる。










