NEW寝起きの体伸ばしで悪化した左肩甲骨周囲の痛み
症状

寝起きに体を伸ばした際に左肩から肩甲骨内側にかけて痛みが出現した。発症から一ヶ月半が経過しており、特に動作時に痛みを感じ、背部の痛みにより頸部の可動域制限も認められた。医療機関での診察歴はなく、しびれなどの随伴症状も見られなかった。
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来院者
女性
30 代
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期間
2024年1月 ~ 2024年1月
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頻度
週1回程度
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通院回数
3回
施術と経過
初診時の所見では、左肩甲骨の可動性低下が確認された。手足のツボに鍼を行い、肩甲骨の可動性改善を図った結果、痛みは残存するものの動きやすさは改善した。2回目の来院時には日常生活動作における痛みは軽減傾向にあり、前屈時の痛みのみ残存していたが、施術後には改善が見られた。3回目の施術後には痛みは気にならない程度まで改善し、治療を終了した。
使用したツボ
まとめ
急性の肩甲骨周囲の痛みに対して、遠隔部である手足のツボへの施術と、局所の可動性改善を組み合わせたアプローチが奏功した症例である。3回の施術で症状は改善し、再燃も見られなかったことから、症状の原因となった機能的な問題に対して適切な施術が行えたと考えられる。また、症状の進行に合わせて施術方針を調整したことで、効率的な改善につながったものと推察される。