症状

2日前の朝、起きると肩が挙がらなくなっていることに気が付いた。感覚的には『脇を開くので精一杯』とのこと。突然の出来事で驚いたが為す術がなかった。知人が当院を紹介してくれたこともあり来院に至った。

施術と経過

みていくと挙上制限が顕著であり、自覚として前胸部の緊張が強いとのこと。触れていくと特異的な緊張がみられたため関連する親指のツボに鍼をした。すると１００度未満まで動きが回復した。次に肩関節前面との連動から頚部背部のツボ・股関節との兼ね合いから足首のツボにも鍼をした。
この日は140度まで回復したことから切り上げた。
2回目、『施術後2日後からさらに回復してきた』とのこと。
挙上制限は無くなり、外旋制限が強く出ていたため動きに合わせた対応を行った。左右差がなくなったことを確認して施術を終えた。

使用したツボ

ツボのアイコンからツボの詳細が見られます

• 渝谷 R
• 胃兪 R
• 足太陽 R
• 天宗 R
• T10(C) R

まとめ

親指の緊張が強く、肩の動きを制限していました。そこで施術後に『親指に負担がかかるようなことはなかったですか？腱鞘炎など感じていませんでしたか？』と聞くと『腱鞘炎はありませんがそういえば自宅でゲームする時間が多かった』とのこと。近年、スマートフォンやタブレットなどパーソナル機器の普及により親指を酷使することが増えました。今回はその一例であり、親指の緊張が前胸部の緊張の1つの要因となり肩の動きを制限していました。

担当スタッフ

洲崎　和広

症例を投稿した鍼灸院：すのさき鍼灸整骨院