前かがみになると腰に激痛
症状

1、2ヶ月前から朝起きた時に腰痛を感じていた。特に洗面所で顔を洗う際に痛みが強い。来院5日前の午前、前かがみになると腰に激痛が出現し動けなくなった。午後に整形外科で痛み止めの注射を打った。その日から3日間、自宅で安静にしていると痛みが軽減してきたためコルセットをしながら仕事を再開した。
その後、ソファーに腰掛けると痛みで立ち上がれなくなる。動いているうちに、動けるようになるが痛みは消えない。特に前かがみで痛みが強くなる。
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来院者
男性
40 代
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期間
2017年7月
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頻度
週2~3回
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通院回数
2回
施術と経過
ソファーに腰掛けると腰痛が悪化していることから、大腿部(太もも)の裏側の圧迫が引き起こしていると考えた。大腿部の裏側に鍼をすると腰部全体の痛みが軽減した。痛みが臀部の上部に残ったため、背中のツボを使ったところ軽減した。良い状態が続き、2診目の際には、朝に痛みを感じる程度。前回の方針に肩上部に鍼を加えると、残っていた腰の痛みが消失。
使用したツボ
まとめ
大腿部の緊張(こわばり)が腰痛を引き起こしている典型であった。ソファに座ると悪化するなどの状況から推測できる。実際の施術では推測を確かめるように触診した。理論(腰痛のメカニズム)と実際の状態が一致していたため、基本通りに施術をした。速やかに好転した症例であるが、原因を見落とすと改善の機会が遠のいてしまうこともある。