NEW前屈みの作業後に起きた右腰部から臀部への重だるい痛み
症状
70代男性。2日前、床に置いてあったプリンターの修理作業中、屈んだ状態から体勢を戻そうとした際に腰部に痛みが生じた。右腰部から臀部にかけてズーンと響くような重たい痛みを訴えた。痛みは動作時に増強し、特に朝の洗顔時や靴下を履く際など、前屈動作が困難であった。10数年前に整形外科で第四腰椎の圧迫の疑いを指摘されたことがあるが、今回は医療機関を受診していない。下肢のしびれなど他の神経症状は認めなかった。テニスを趣味とし、右肘を痛めることが多く、30代の頃に右肩関節の亜脱臼の既往があり、右肩関節に可動制限が残存している。
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来院者
男性
70 代
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期間
2026年2月 ~ 2026年2月
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頻度
1回通院
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通院回数
1回
施術と経過
初診時、座位・立位ともに前屈動作で著明な制限を認め、右腰部および仙腸関節部に強い緊張が触知された。まず手・肘・肩甲骨のツボに鍼をしたところ、前屈動作が大幅に改善し、最終域でのみ腰部に痛みを感じる程度となった。さらに膝裏のツボおよびハムストリングスのツボに鍼をしたところ、残存していた痛みも完全に消失した。施術後、前屈動作が正常に行えるようになり、症例者は大変喜んでいた。その後、症状の再発や悪化の報告はなく、1回の施術で症状は解消された。
使用したツボ
まとめ
本症例は、不良姿勢での作業後に生じた急性腰痛に対し、遠隔部のツボへの施術が著効した例である。右腰部から臀部にかけての痛みと前屈制限に対し、手・肘・肩甲骨のツボへの施術で動作が大幅に改善し、さらに膝裏とハムストリングスのツボへの施術で完全に症状が消失した。症例者は右肩関節の可動制限や右肘の既往があり、右上肢の機能低下が腰部への負担を増大させていた可能性が考えられる。1回の施術で症状が解消され、その後の再発もなく、遠隔部への施術が急性腰痛の改善に有効であることが示された。
担当スタッフ
洲崎 和広









