NEW動き始めに膝のお皿の上が痛む
医師による診断:変形性関節症
症状
70代女性。半年前から腰の痛みが出現し、数日後には膝の痛みへと移行した。階段を上がる時や椅子からの立ち上がり時に、膝のお皿の上辺りに痛みを感じるようになった。じっとしていれば痛みはないが、動き始めに痛みが生じやすい状態であった。趣味の畑仕事において、しゃがむことや立ち上がる動作が困難となり、日常生活に支障をきたしていた。整形外科では膝に水が溜まっていると診断され、水を抜く処置を受けたが、その際の痛みから治療を避けるようになっていた。膝の痛みが出現する前には腰痛があり、症状の関連性が疑われた。
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来院者
女性
70 代
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期間
2026年3月 ~ 2026年3月
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頻度
週2~3回
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通院回数
2回
施術と経過
初診時の触診では、腰部、臀部、大腿部の筋肉に緊張が認められ、膝の屈曲には痛みによる制限があった。ただし、膝のお皿の動きには特に問題は見られなかった。初回の施術では、大腿部に関連する腰のツボに鍼をし、次にバランスを取るためお尻のツボに鍼をした。施術後、膝の屈曲が最大限まで可能となり、立ち上がり時の痛みも軽減した。しかし、朝の起き上がり時にまだ痛みが残っていたため、2回目の施術を行った。2回目も初診と同様に大腿部の筋肉の緊張を取り除き、膝に負担がかからないようバランスを整える施術を実施した。2回の施術で症状は改善し、治療を終了した。その後、ご家族からの報告によると、症状の再燃は見られていない。
使用したツボ
症状スコア
機能スコア
まとめ
本症例は、腰痛から始まり膝痛へと移行したケースである。膝関節そのものには明らかな異常が認められず、腰部から大腿部にかけての筋緊張が膝への負担を増大させていたと考えられる。腰部と臀部のツボへの施術により筋緊張を緩和し、下肢全体のバランスを整えることで、膝の痛みと可動域制限が改善した。2回の施術で症状が消失し、その後の再燃も見られていないことから、筋骨格系のバランス調整が有効であったと考えられる。膝の痛みに対しては、局所だけでなく腰部や臀部を含めた広範囲のアプローチが重要である。



















