運動会の練習後に出てきた膝の痛み
症状
小学校の運動会のダンス練習をきっかけに発症した膝の痛みを主訴に来院した。整形外科を受診し「炎症」があると診断されている。症状は膝蓋骨下部の疼痛であり、走行時やサッカーボールを蹴る動作時に痛みが出現する。また、階段の上り下りの際にも支障をきたしている。他の身体的な違和感は見られなかった。
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来院者
男性
12 歳
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期間
2024年10月
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頻度
1回通院
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通院回数
1回
施術と経過
初診時の診察では、他覚的所見に異常は認められなかったものの、膝関節の屈曲時および内旋時に疼痛の訴えがあった。施術は、膝裏の緊張を緩和する目的で腰部のツボに鍼をし、膝関節の可動性を改善するため臀部のツボにも鍼を行った。初回施術後、症状は寛解し、後日、保護者からも痛みの消失が報告された。
使用したツボ
まとめ
過度な運動負荷による膝関節周囲の炎症性変化が疼痛の原因として考えられる。初回施術で腰部および臀部のツボへの鍼により、膝関節周囲の筋緊張が緩和され、疼痛の軽減につながったと推察される。施術後の経過も良好であり、1回の施術で症状の改善が得られた。スポーツ活動に伴う膝関節痛に対して、適切なツボ選択による鍼施術が有効である可能性が示唆された症例である。