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症例の鍼灸院:はりきゅうルーム カポス

NEW朝の鼻水と日中の目のかゆみ・くしゃみを伴う花粉症

   

NEW朝の鼻水と日中の目のかゆみ・くしゃみを伴う花粉症

症状

鍼灸の症例「朝の鼻水と日中の目のかゆみ・くしゃみを伴う花粉症」(JR品川駅/東京都品川区)

40代女性が花粉症の疑いによる目のかゆみ、くしゃみ、鼻水を主訴として来院した。鼻水は朝のみ出現し、その他の症状は花粉の飛散が多い時期に常時認められ、日によって症状の強弱に波があった。症状により日常生活において辛さを感じていた。医療機関での診断や治療は特に受けていなかった。また、花粉症の症状に関連して首肩こりも訴えていた。

  • 来院者

    女性

    40 代

  • 期間

    2025年3月 ~ 2025年4月

  • 頻度

    週2~3回

  • 通院回数

    10回

施術と経過

初診時の触診では肩甲骨付近の緊張が認められた。肩甲骨周辺と関係が深い肘のツボに鍼施術を行ったところ、初回施術後に症状が少し落ち着いた様子であった。3回目までは調子が良好であったが、4回目の来院時に目のかゆみ、くしゃみ、鼻水が再び出現した。6回目には左肩に痛みが生じていたため、その痛みの改善と脊柱起立筋の一部を緩める目的で腕のツボに鍼施術を行った。このアプローチにより鼻症状が大幅に改善された。施術期間中、症状が戻ることもあったが、脊柱起立筋へのアプローチを加えたところ症状は上向きとなり、8回目の時点で調子は良好となった。10回の施術を経て、症状はほぼ気にならない程度まで改善した。

使用したツボ

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ツボ名称下に表示されるスコアメーターについて

まとめ

花粉症の疑いによる諸症状に対し、当初は肩甲骨周辺と肘のツボへの施術を行ったが、症状の再燃が見られた。6回目以降、左肩の痛みに着目し脊柱起立筋を緩める目的で腕のツボへアプローチを追加したところ、鼻症状が顕著に改善した。このことから、花粉症症状の背景に筋緊張が関与していた可能性が示唆された。脊柱起立筋へのアプローチを継続することで症状は安定し、10回の施術でほぼ気にならない状態まで改善した。花粉症に対する鍼施術において、局所だけでなく関連する筋の緊張緩和が重要であることが確認された症例である。

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