NEW梨状筋の緊張でストレッチが困難な左臀部痛
症状

左の臀部痛を訴えて来院した。症状は5日前から始まり、テニスをしている際に感じるようになったという。以前は右側の臀部に痛みを感じていたが、現在は左側の坐骨部分を中心にコリ感や重たい感覚が強く、梨状筋を伸ばすストレッチ姿位を取ることができない状態である。痛みは動作時に強く、特に立ち続けていると痛みが増す。日常生活ではテニスの動きに支障をきたし、活動が億劫になるほどの影響が出ている。これまで医療機関での診断や治療は受けておらず、症状に関連する他の体調的な違和感もない。
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来院者
男性
70 代
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期間
2025年6月 ~ 2025年6月
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頻度
1回通院
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通院回数
1回
施術と経過
初診時の触診では、臀部全体の緊張が強く、特に梨状筋の緊張が顕著であった。ストレッチ姿位を取ることが困難な状態であったため、関連する脛のツボに鍼を行い、腰部のツボにも鍼をして臀部のコリに対応した。また、仕上げとしてハムストリングスの緊張を取り除く施術を行った。初回施術後には臀部のコリが消失し、梨状筋のストレッチ姿位を取れるようになり、症状の改善に喜びを見せていた。その後、症状の再燃や新たな症状の報告はなく、良好な状態が維持されている。
使用したツボ
まとめ
左の臀部痛は、梨状筋の緊張が主な原因と考えられた。脛や腰部のツボへの鍼施術により、臀部のコリ感や重たい感覚が改善し、ストレッチ姿位を取れるようになったことから、筋肉の緊張緩和が症状改善に有効であったといえる。本症例では、早期の施術が症状の改善に寄与した。今後も同様の症状に対しては、関連する筋肉の緊張を緩和する施術を中心に行うことで、早期改善が期待できる。
担当スタッフ
洲崎 和広