初診時の診察で後屈時の可動域制限が認められた。初回は背中、足、お尻のツボに鍼を行い、後屈の可動域の改善を図った。施術後、症状は若干の軽減を示した。2回目の施術で背中の特定のツボへの鍼がより顕著な効果を示したため、3回目の施術では、その部位と関連性の高い頭部のツボにも鍼を行った。これにより症状は大幅に改善し、日常生活での支障がなくなるまでに回復した。

使用したツボ

ツボのアイコンからツボの詳細が見られます

まとめ

本症例は、首と肩のこりに伴う頭痛と後屈時の可動域制限を呈する患者に対して、背部から頭部にかけての包括的な施術アプローチを行った例である。特に2回目の施術で効果的だった背部のツボと、それに関連する頭部のツボへの施術が症状の改善に大きく寄与したと考えられる。全3回の施術で日常生活に支障のない程度まで改善し、施術期間中に症状の再燃や新たな症状の出現は認められなかった。症状の発現から施術開始までの期間が比較的短かったことも、良好な治療効果につながった要因と考えられる。

症例を投稿した鍼灸院：はりきゅうルームカポス