ギックリ腰の後に残る、動き出しの時に感じる腰臀部痛
症状
10日前、自宅の模様替えをしているときに腰に違和感を覚えた。これまで腰痛を感じても生活に支障をきたす程痛めたことがなかったため気にしてなかったがそのまま数時間作業し、配線の位置を変えようと屈み手を伸ばした時にズキンッと腰骨の奥の方まで響くような鋭い痛みを感じた。そのまま動けなくなり、安静・痛み止めの薬の服用・湿布の着用など自力で出来ることを行い5日後には家庭生活を出来るようになった。そのまま以前のように戻ると思ったが動き出しの時に感じるズーンとした鈍い痛みが残っているため相談いただいた。
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来院者
女性
50 代
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期間
2022年8月 ~ 2022年9月
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頻度
1回通院
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通院回数
2回
施術と経過
腰部、膝関節、股関節屈曲制限がみられたためこれらの動きの解消を考えた。
はじめにこれら3つの動きの起点である仙腸関節に目を向けた。対応する肘のツボに鍼をすると制限が緩和された。動き出しの時には臀部の鈍痛がみられたため対応する臀部のツボにも鍼を加えた。すると『施術前は、左に感じていた痛みも今は右に感じる』と大幅に改善されたため、様子をみてもらうことにした。
2回目、『施術後から調子が良い。動いている方が調子がよいことがわかった。動き出しの時にやや左側の臀部に痛みが残る』とのこと。
膝関節、股関節屈曲制限がみられたため前回と同様の施術方針のもと1回目の施術では感じていなかった大腿四頭筋部の緊張が強く出ていたためこの部の緊張を解くように施術を行った。施術後には左右差もなくなったため今後はメンテナンス目的での施術を続けていくことになった。
使用したツボ
まとめ
重度の変形性膝関節症を抱えているため生活動作では膝をうまく使えないことで腰臀部・脚部に大きな負担をかけていた。素因である膝、痛む箇所の腰を介在する股関節・仙腸関節に注目出来たのが本症例のポイントであります。
担当スタッフ
洲崎 和広