症状

3か月前突然左肩が痛くなり、腕が上がらなくなった。近所の整形外科を受診したところ、「五十肩」と診断された。ヒアルロン酸の注射を数回打ってもらったが、直後は少し楽になるものの、数日でまた元に戻ってしまうことが多かった。着替えや家事など、日常生活に差し支えることが多いので困っていたところ、以前五十肩を患っていた友人から「鍼がいいよ」勧められ来室。

施術と経過

左肩関節の動きを確認すると、外転と結髪動作で痛みが強くなることが分かった。肩の動きと関連する脊柱を調べると、胸椎のツボに強い緊張が見つかった。そのツボに鍼をすると、すぐに関節可動域が改善し、痛みも半減した。さらに腰殿部のツボに鍼を1本追加して、過剰刺激にならないよう初回はここで施術を終えた。2診目は、初診時の処方に外転の調整を加えた。3診目も同様の施術を行い、症状が初診時10から3診目終了時1～2程度となったので、施術を終了した。

使用したツボ

ツボのアイコンからツボの詳細が見られます

• 足太陽 L
• T2(1) L
• T4(1) L

まとめ

肩の痛みであったが、原因は肩の関節ではなく、脊柱の動きが悪くなっているところにあった。長期間なかなか良くならなかった肩の痛みも、原因を正確に突き止めることが出来れば、短期間の鍼灸施術で改善する可能性がある。

症例を投稿した鍼灸院：治療室そら