NEW歩行で悪化する両側腰臀部から太もも裏の痛み
医師による診断:腰部脊柱管狭窄症
症状
70代男性。5ヶ月前から両腰臀部から太もも裏にかけて痛みが出現し、数百メートルの歩行で痛みが強くなるため、杖がないと外出できない状態であった。じっと座っていても痛むことがあり、寝返りなどの動作時にも痛みを感じていた。外出に支障が出ることが最も困っている点であった。5年ほど前に足底の違和感を自覚し整形外科を受診、腰部脊柱管狭窄症の疑いと診断され、現在も通院中で痛み止めを服用している。同時期に足裏の痺れもみられた。
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来院者
男性
70 代
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期間
2026年5月 ~ 2026年7月
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頻度
週2~3回
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通院回数
16回~20回
施術と経過
初診時、仙腸関節部に硬さがあり、左側が特に顕著であった。SLRは右70度程度、左60度程度で、腰の回旋にも硬さがみられた。足部の底背屈力や下腿部の筋萎縮は特段の異常は認められなかった。臀部と腰部のツボに鍼をした。初回施術後、SLRが両側80度程度まで改善し、回旋運動もしやすくなった。
2回目以降も可動域を改善することで症状改善を目指した。6回目までに寝返りなど動作がしやすくなってきたが、歩行距離はほぼ不変であった。7回目以降は腹部の緊張にも着目し、下腹部の硬さをとる目的で下腿部のツボに鍼を加えた。以前より歩幅が広くなり、外出時の歩行距離が延び、翌日の痛み方がマシになってきていることが実感されるようになった。症状が落ち着いてきたため、10回目からは週1回程度のペースに変更した。16回の施術を経て、大きな変化がみられた。天候不良時や外出で無理をした後は痛みが強くなる傾向があったが、その都度施術にて対応し、症状は軽減した。
使用したツボ
まとめ
腰部脊柱管狭窄症の疑いによる歩行困難に対し、仙腸関節部や腰部の硬さを改善する施術を行った。初期は可動域の改善がみられたものの、歩行距離の延長には至らなかった。7回目以降、腹部の緊張に着目し下腿部のツボを加えたことで、歩幅の拡大や歩行距離の延長、翌日の痛みの軽減が実感されるようになった。天候や活動量による症状の変動はあったが、継続的な施術により対応可能であった。腰部だけでなく腹部の緊張にも目を向けることが、歩行機能の改善に寄与した可能性が示唆される。
















