症状

１ヶ月前から右股間節に体重をかけると痛みがある。外出した際に特に痛みが強い。日を追うごとにだんだん痛み方が強くなっており、このままでは歩けなくなるのではと不安を感じている。痛み止めの薬は飲むがあまり効かない。右股関節は2年前に人工骨頭置換術を行っており、今回の痛みで病院受診したが「股関節に問題は無い」とのこと。

施術と経過

1回目
右仙腸関節の硬さ、腹部の張りが特に目立つ。股関節の動きなどに大きな問題は見られないため、硬さのある骨盤と腹部の緊張を緩める施術方針で脚、手のツボに施術。

２〜６回目
施樹後数日は良いが、痛みが良くなったり戻ったりする。痛み止めは飲まずに来院できるようになっている。同様の施術を行う。施術後は体重がかけやすくなっている。

７〜８回目
歩くのは楽な感じが出てきた。グッと踏み込むと痛みは感じるが痛む範囲や程度は小さくなっている。力まずに歩けている感覚がある。家の草むしりをしたが、疲れのみで股関節痛の悪化は無かった。

９〜１０回目
たくさん歩いたり階段の上り下りが多い時は少しつっぱりを感じることもあるが、普段の歩行や移動は大丈夫になった。日常生活で痛みで苦しむことがなくなっていると感じる。以降はメンテナンスで月に１〜２回来院されている。

使用したツボ

ツボのアイコンからツボの詳細が見られます

• 陽陵泉 R
• 懸鐘 R
• 三陰交 LR
• 合谷 LR

まとめ

股関節そのものではなく、仙腸関節にかかった負担が痛みを誘発していたと思われます。
関連する部位の張りを根気良く緩めていくことで痛みとともに不安も軽くなっていきました。

症例を投稿した鍼灸院：にしだ鍼灸治療院