NEW春頃に流産を経験、4回目の人工授精時に来院し、ご懐妊された症例
症状
2人目の妊活中で、これまでに4回のタイミング法を行い、春頃に流産を経験、その後3回の人工授精を行ったがうまくいかず、4回目の人工授精時に来院した。主訴は不妊治療に伴う冷え、巻き肩、たまに生じる腰痛である。冷えはふくらはぎに感じられ、年中続いている。巻き肩や肩こりについては本人の自覚はあまりなく、腰痛はたまに生じる程度で、全体的にぼんやりと気になる状態であった。体質が変わらなければ妊娠しづらいのではないかという不安を抱えており、人工授精で年内結果が出なければ体外受精を検討している状況であった。医療機関では精液検査、子宮卵管造影検査、クラミジア検査をいずれも受けており、異常は認められなかった。同時期に便秘や夜間のトイレ覚醒もみられた。
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来院者
30 代
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期間
2026年10月
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頻度
週1回程度
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通院回数
3回
施術と経過
初診時には、右腹部および右心窩部の張り、肩上部のこり、首の後ろの張り、ふくらはぎの冷えを確認した。施術では、足、背中、臀部周りのツボを使用した。初回の施術後には、張っていたふくらはぎが柔らかくなり、触れた際の温度が施術者の手と同程度まで変化した。また、腹部の硬さも和らぎ、首の可動域にも変化がみられた。その後は週1回程度の頻度で施術を継続し、3回目を終えた時点で、お腹の緊張を緩めることと下腿の冷えを整えることを中心に施術を行っている。経過の中で、冷えがやや軽減し、睡眠の質にも変化がみられ、よく眠れるようになってきたとの報告があった。今後は流産やつわりの予防も視野に入れ、施術の継続を提案している。
使用したツボ
まとめ
不妊治療を続ける中で、冷えや腹部の緊張、首肩のこりなど複数の身体的な訴えが併せてみられた症例であった。初診時の触診で確認された腹部や下肢の状態を手がかりに、足・背中・臀部周りのツボを用いた施術を行ったところ、冷えの軽減や腹部の緊張緩和、睡眠の質の変化が報告された。妊活に伴う不安を抱えるケースでは、身体の緊張や冷えといった客観的な所見を丁寧に確認しながら施術方針を立てることが、経過を追ううえで参考になると考えられる。今後も継続的な観察と施術を通じて、体調の変化を見守っていく必要がある。






